監督 和泉 実
秋季東京大会日大三高との死闘の末、劇的なサヨナラホームランで優勝してから、勢いそのまま神宮大会準優勝に輝き、私の秋季大会のキャリアで一番良い成績で選抜大会に選ばれました。その成績は応援して下さる皆様から、六十年ぶりに王先輩以来選抜優勝への期待と変わりました。毎日生徒を見守る者として全国レベルを埋められない不安は、大会での選手の成長を期待する毎日でした。期待と不安が交差する中での一回戦、強豪明徳義塾戦。九回二死投手ゴロでゲームセットを覚悟した瞬間のエラー。神様がくれたチャンスを選手全員で繋ぎ延長十回の末初戦を突破しました。二回戦は私の継投ミスから前半で思わぬ大量失点をし、後半追い上げながらの悔しい敗戦でした。六十年ぶりの優勝はできませんでしたが、選手権に向けて野球の神様がくれた勝利と優勝するには力不足の現実を厳しく突きつけられた大会でした。その神様はまぎれもなく熱烈に早実野球部を応援して下さる皆様に間違いなく、その関係各位方々に感謝し甲子園を後にしました。
責任教師 國定 貴之
第89回選抜高等学校野球大会の出場に際しまして、たくさんの応援本当にありがとうございました。
選手たちは秋季東京都大会、明治神宮野球大会が終了したあと、選抜での優勝を目標に取り組んで参りましたが、2回戦敗退という残念な結果に終わってしまいました。
自分達の弱さを痛感し、まだまだ練習が必要であると教えられました。
しかし、甲子園ではこれまでの公式戦と同じように自分達の野球ができた場面も多く見られ、選手たちの自信につながったところもありました。選手たちが自分の力を出すことができたのも、早実の応援委員会、吹奏楽部を中心とする大応援団の後押しが支えになったからであると確信しております。野球部としては応援して下さる皆様の期待にこたえるためにも、これからの練習で選抜で得た課題を克服し、夏の選手権大会をめざして参りたいと思います。
今後とも変わらぬご指導ご鞭撻をよろしくお願い申し上げます。