日本大学第三高等学校 校長 掘内 正 「先輩が残してくれたもの」
前年度のチームは、明治神宮大会優勝、選抜野球大会ベスト4、全国野球選手権大会優勝と素晴らしい戦績を残してくれました。周囲からは「このチームも」という期待されるなかで行われた秋季大会・春季大会ともに早々敗退してしまった。選手達はこのチーム状態から一日も早く抜け出そうと、練習に励んできたが結果として現れてこなかった。「何とかしなければ」との焦り、応援される期待の大きさをはね返す事がなかなかできなかった。
勝てない、結果が出ないという長いトンネルの中に見えた光は、俺たち「全員で甲子園に優勝旗を返しに行こう」がチームの転機になった。
全国大会の予選が始まり、4回戦までの戦い振りはプレッシャーから解放され三高らしさが見えてきが、それ以降の試合は一転厳しい試合の連続だった。決勝戦の9回の表2アウト一塁・二塁の場面でキャプテンの走者一掃の逆転打で勝ち越しに成功、その裏を0点に押さえて甲子園出場を決めた。この勝利は、まさに一年間悩み苦しみ続けて来たチームの全てを払いのける大きな勝利となった。
今大会は、「練習は嘘をつかない」をチーム全体で実証してくれました。この一年間は苦しさとの戦いでした。それを克服しての優勝は本当に素晴らしいと思いました。
最後になりますが、皆様のあたたかい応援があったからこそ、ここまで選手達ががんばれたと思います。
これからも宜しくお願いたします。