一般財団法人 東京都高等学校野球連盟

甲子園の活躍
日本大学第三高等学校
第94回全国高等学校野球選手権大会 西東京代表校 日本大学第三高等学校ホームページへ
日本大学第三高等学校 校長 掘内 正
日本大学第三高等学校 校長 掘内 正  「先輩が残してくれたもの」 
 前年度のチームは、明治神宮大会優勝、選抜野球大会ベスト4、全国野球選手権大会優勝と素晴らしい戦績を残してくれました。周囲からは「このチームも」という期待されるなかで行われた秋季大会・春季大会ともに早々敗退してしまった。選手達はこのチーム状態から一日も早く抜け出そうと、練習に励んできたが結果として現れてこなかった。「何とかしなければ」との焦り、応援される期待の大きさをはね返す事がなかなかできなかった。
 勝てない、結果が出ないという長いトンネルの中に見えた光は、俺たち「全員で甲子園に優勝旗を返しに行こう」がチームの転機になった。
 全国大会の予選が始まり、4回戦までの戦い振りはプレッシャーから解放され三高らしさが見えてきが、それ以降の試合は一転厳しい試合の連続だった。決勝戦の9回の表2アウト一塁・二塁の場面でキャプテンの走者一掃の逆転打で勝ち越しに成功、その裏を0点に押さえて甲子園出場を決めた。この勝利は、まさに一年間悩み苦しみ続けて来たチームの全てを払いのける大きな勝利となった。
 今大会は、「練習は嘘をつかない」をチーム全体で実証してくれました。この一年間は苦しさとの戦いでした。それを克服しての優勝は本当に素晴らしいと思いました。
 最後になりますが、皆様のあたたかい応援があったからこそ、ここまで選手達ががんばれたと思います。
 これからも宜しくお願いたします。
  • 1回戦のスコア

硬式野球部 監督 小倉 全由
全国優勝の後のブロック予選敗退からのスタートであった新チーム、天国から地獄へ落とされ、目標すら語ることのできなかったチームが、毎日の練習で大きく成長してくれました。そして、夏の西東京大会では「最後まで諦めない」を実践し、2年連続優勝を成し遂げ深紅の大優勝旗を全員で返還することができました。甲子園では、優勝旗をまた東京へ持って帰るという思いで戦ったのですが、1回戦敗退という結果に終わってしまいました。たくさんの方々に応援して頂いたにもかかわらず期待に応えられませんでしたこと、本当に申し訳ありませんでした。もう一度チームを作り、また皆様方から応援して頂ける様、頑張りたいと思います。

硬式野球部 部長 三木 有造
「全員で優勝旗を返還する」をチームの目標としてスタートした新チームでしたが、秋季ブロック予選敗退、春季東京都大会1回戦敗退と思うような結果が出ずに選手達は悔しい思いをしてきました。そして臨んだ西東京大会、最後の最後まで諦めてはいけないという事を選手たちから学びました。甲子園では、主将の金子を先頭に全員で優勝旗を返還することができ、改めて選手たちの努力と想いが実現しました。しかしながら、1回戦の聖光学院戦では、粘りは見せたものの皆様のご期待に添える結果が残せず残念に思います。今後も選手と共に皆様から応援される高校野球を目指していきたいと思います。最後になりましたが、猛暑の中での東京都高野連、関係各位の皆様のご尽力に改めてお礼申し上げます。

■写真提供:日本大学第三高等学校